教員に残業代がない理由と課題

教員には残業代がありません。なぜなら、その代わりに教職調整額が給与に組み込まれているからです。この調整額は4%となっていますが、これは昭和41年の勤務調査結果に基づいています。つまり、長年調整額の変更が行われていない状況です。

調整額が決められた当時と比較すると、現在は1か月あたりの残業時間が4倍以上になっているにもかかわらず変更が行われていないという驚くべき事実を知っておきましょう。ハッキリと言ってしまえば、もらえる給料の割に労働時間が圧倒的に長くなっている現状なのです。

調整額があれば残業代がなくても仕方がありませんが実際には十分な金額ではないため、教職員の労働環境を改善するためにも見直しが必要な状況だと言えるでしょう。